ネット上で言われる「お刺身の上にタンポポを乗せる仕事」のような単純な仕事で年収600万を稼ぐにはどうすればいいのかを本気で考えてみます。
👉【第1弾】お刺身の上にタンポポを載せる仕事で年収600万になれるか本気で考える
【第2弾】お刺身の上にタンポポを載せて生き残る方法を真面目に考える
【第4弾】お刺身の上にタンポポを載せる職人が独立!【一人親方】
※本来刺し身に載ってるのは菊ですが、タンポポとして進めます。
本来あるべき給与テーブルや細かな福利厚生等の細かな計算は無視していきます。
あくまで刺し身に上にタンポポを載せる仕事で年収600万以上が可能かを考えています。
条件
レギュレーション・クリア条件の設定。
クリア条件
以下の条件を達成することがクリアとする。
- 年収600万円
- 40年以内(労働者が20-65歳)で実現
レギュレーション
以下の条件で稼ぐこと
- 自動化・多角化・垂直化何でもあり。
- ただし【お刺身にタンポポを載せて稼ぐ】こと。
レギュレーション違反例
以下はレギュレーション違反になります。
- 機械を他工場に売る(機械の製造で稼いでいる)
- タンポポ載せ研修をやって稼ぐ(教育で稼ぐ)
- 1日24時間365日働くなどの時間制約を無視
- ブラック企業的搾取・コンプライアンス違反。
レギュレーション範囲内
以下はレギュレーション違反になります。
- タンポポを作る
- 工場から設計する(お刺身タンポポ専用)
- 派遣(お刺身タンポポのみ)
タンポポ作業員
タンポポ作業員として計算をしてみます。
時給は地域別最低賃金全国一覧に記載されている東京都最低時給(1,013円)で計算させていただきます。
(時給については2019/12/23のデータを使用しています。)
年収600万を稼ぐための時給を先に計算しておきます。
600万/(8時間*20日*12ヶ月) = 3,125円
時給3,125円以上になれば年収600万になれる
時給で稼ぐ
365日稼働 600万/1,013円(時給)/365日 = 16.2273999648時間
残業加算などは想定せずに毎日約16時間働くことをしなければいけません。
月20日稼働 600万/1,013円(時給)/(20日*12ヶ月) = 24.6791707799時間
1日24時間以上働くという矛盾!
単純に時給で稼ぐことはほぼ不可能となります。
成果給で稼ぐ
年収600万になるための時給差額
3,125(年収600万の時給)-1,013円(最低時給) = 2112円
1時間に「2,112円」の上乗せをしなければいけません。
1タンポポ=1円を想定すると1時間に2,112タンポポを載せなければいけません。
1分=35.2タンポポを載せれば実現できます。
秒間ですと35.2タンポポ/60秒 = 0.5866666666666667秒/タンポポで実現可能です!
タンポポ計算
年収600万になるための成果給と手の速度を計算してみます。
成果給の場合でも1タンポポ=1円とか限らないので下の計算ツールを使用してください。
1タンポポの成果給円
タンポポから刺し身距離cm
3,125円(年収600万の時給)-1,013円(最低時給) = 2,112円
タンポポを置く量
タンポポ/時間(1時間に置くタンポポ量)
タンポポ/分(1分間に置くタンポポ量)
タンポポ/秒(1秒間に置くタンポポ量)
タンポポを置くための速度
cm/h
m/h
km/h
タンポポ職人、管理職になる
タンポポ職人が管理職になることを想定してみます。
管理職はあくまで、タンポポ職人の管理のみを想定です。(管理職はタンポポを置かない)
600万(年収)/12ヶ月 = 50万(月給)になることを想定します。
基本給を20万と考えると30万円以上の付加価値を付ける必要があります。
管理してる人数によって手当が出るとしても1人5千円の手当が出たとして1人で60人もの人数を管理しなければいけません。
なおかつ、刺し身(食料)の需要は365日あり休むことが出来ないので管理職は2人以上の体制になると更に手当が減ることが考えられます。
そうなると100人以上が務める結構大きな工場が必要になり、刺し身にタンポポ載せる工場としては現実的ではありません。
下のツールを使用して一人あたりの手当+管理人数を計算出来ます。
人数人
一人あたりの手当円
20万 + (人 * 円) = 万円
タンポポ職人要らずの自動化
今度はタンポポ職人のコストを考えて自動化してみましょう!
タンポポ載せを自動化した場合にタンポポ職人分の人件費が無くなります。
600万(年収)/(最低時給1,013円*8時間*20日*12ヶ月)=3.08489634748人
最低時給で雇っているため3.08…人削るためには切り上げ4人分の作業をする機械を作成する必要があります。
申し訳ないのですが僕に機械化の知識がないので仮に1人分の作業をする機械を導入するのに2,000万円としましょう。
これに本来機器のメンテナンス代が掛かります。
メンテナンス代を機器の10%として200万掛かるとします。
そうすると自動化して年間の売上が300万になっても売上-年間コストで100万の儲けしかありません。
年間の儲けが100万では自動化にあたっての損益分岐点が30年になります。
さらに目標は年収600万なので試しに6台で計算してみましょう。
色々と計算するのが大変なので以下のツールを使用してみましょう。
また値を変えて色々試してみてください。
機器の台数台
機器の代金万円
年間コスト万円
年間売上万円
6台入れても20年が損益分岐点になり、そこからやっと年収600万の可能性が見えてきますが機器の耐久年数を考えると買い替えやメンテナンス代の高騰の可能性があります。
なので利益率が高いのであればいいですが、自動化はコストに見合いません。
タンポポから作ってみる
今度は「もしタンポポの納入コストを抑えることが出来たら」どうなるかを考えてみます。
調べたところ食用菊では1kg1500円程になります。
1輪=3~5gなので1つ辺り約5円程になります。
では工場の横で生産してみましょう。
生産するコストは1つ3円程に抑えられたら5円-3円=2円のコストダウンになります。
タンポポを載せるラインが仮に10あり、全てのタンポポを工場で賄えたらどうなるか考えてみましょう。
タンポポ6個(1分間)*60分(1時間消費量)*8時間(1日消費量)*10ライン(ライン数) = 28,800個(1日のタンポポ消費量)
28,800個(1日のタンポポ消費量)*5円 - 28,800個(1日のタンポポ消費量)*3円 = 144,000円(仕入れコスト) - 86,400円(生産コスト)
1日にして57,600円のコストダウンが見込めます。
ツールを使用してタンポポの生産コストを計算してみましょう
タンポポ仕入れコスト(1輪)円
タンポポ生産コスト(1輪)円
タンポポ生産工場(初期コスト)万円
タンポポ生産工場(メンテナンス)万円
1分間のタンポポ消費量個
稼働時間(時)時間
月の稼働日数(日)日
ライン数ライン
1年間の仕入れコスト:万円
1年間の生産コスト:万円
1年間の削減:万円
1つ2円のコスト削減程度ですが年間にしてかなりの額のコスト削減が見込めそうです。
年間600万↑のコスト削減が可能なので年収600万も可能性が充分にありえます。
タンポポに付加価値を付ける
今度は「もしお刺身にタンポポを載せることが既存のものより付加価値が高くなったら」どうなるかを考えてみます。
例えば以下のような付加価値を上げてみます。
- お刺身の鮮度を保つ→お刺身タンポポが彩りから鮮度のためのものになる
- 見栄えが今までのものより良くなる→見栄えが良くなり売上の増加の可能性
- タンポポをやめて菊人形にする→お祝い事に使用される可能性
こうすると既存のタンポポと違いコストが高くなりますが売上が増加するかもしれません。
仮にタンポポ1つの利益を1円上がるようにしてみましょう。
タンポポ6個(1分間)*60分(1時間消費量)*8時間(1日消費量)*10ライン(ライン数) = 28,800個(1日のタンポポ消費量)
28,800個(1日のタンポポ消費量) = 28,800円の利益増加が見込めます。
ツールを使用してタンポポに付加価値を上げた場合を計算してみましょう
タンポポの利益(1輪)円
1分間のタンポポ消費量個
稼働時間(時)時間
月の稼働日数(日)日
ライン数ライン
1年間の利益:万円
1つ1円の利益増加程度ですが年間にしてかなりの額の利益が見込めそうです。
年間600万↑の利益増加が可能なので年収600万も可能性が充分にありえます。
まとめ
今回は簡単「お刺身の上にタンポポを載せる仕事」のみに焦点を当ててご説明しましたが、タンポポの生産で過剰生産分は他の工場に売るや、タンポポの付加価値を追加したことで全く違うことに使える可能性もあります。
また本当はマーケティング調査もして工場の必要性やどれくらいの仕事量が見込めるかを考えなければいけません。
自動化にしても本当は求人等のコスト計算までするのがいいです。
色々な可能性を考慮しましたが単純作業員として本当に「お刺身の上にタンポポを載せる仕事」だけを行う単純作業員では身体を壊したらどうしようもありません。
垂直化・多角化・ブランディングまで考えて仕事をしたら利益の効率が良くなり年収600万円の可能性もありました。
経営者目線を持てと良く言われますが、僕としてはいかに動くこと無く稼ぎを上げるかを考えるのが良いと思います。
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