システム上での性別の扱い方


私の経験と調べたことをまとめました。


国際規格(ISO 5218)

性別についてはは国際規格で決められてはいるようです。

ISO 5218 - Wikipedia

ISO 5218で指定された4つのコードは以下のとおりである。

  • 0 = not known(不明)
  • 1 = male(男性)
  • 2 = female(女性)
  • 9 = not applicable(適用不能)

上記コードを使用する場合、その識別子名は、"GENDER"ではなく"SEX"(英語)または"SEXE"(フランス語)を使用することを想定している。この規格は社会的・心理的性別ではなく生物学的性別を表記することが目的であるためである。

男性を「1」、女性を「2」とコードを振り分けているが、これには意味はないと規格に明記されている。この規格は、単に参加国の一般的な慣習を反映したまでであり、重要性、ランキングやその他、差別を意味する可能性のある根拠といった意味を表現しない。


国際規格を見てわかった点

  • コードの意味はGender(社会的・心理的性別)ではなくSex(生物的性別)を指している。
  • 男性=1 女性=2のコードは特に意味をなさない(参加国の一般的慣習の反映)

この2点です。

ただし、この2点だけでは不十分なシステムもあるので解説をしていきます。


システムの性別の位置づけ

まず、システムを作る上で重要な性別のDBの列名から考える必要があります。

例えば医療システムなどの場合は生物学的性別が必要になるので列名は「sex」、ECサイト等の利用者本人の嗜好が強いものは社会的・心理学的性別に左右されるので「gender」とする必要があります。


Sex(生物学的性別)

生物学的生物が必要になるシステムは国際規格(ISO 5218)をそのまま流用する形で基本的に問題ないと思います。

  • 0 = not known(不明)
  • 1 = male(男性)
  • 2 = female(女性)
  • 9 = not applicable(適用不能)

もし上記以外が必要になる場合は項目を増やし対応するか「9 = not applicable(適用不能)」を選択されたら手入力で備考を必須入力にするように対応するなどしましょう。

人間でも極稀に両性具有の方がいるらしいですし、生物によっては「男性→女性」になる生物もいるようです。


Gender(社会的・心理学的性別)

社会的・心理学的性別の場合、「3 = unisex(男女兼用)」の追加だけで問題ないはずです。

  • 0 = not known(不明)
  • 1 = male(男性)
  • 2 = female(女性)
  • 3 = unisex(男女兼用)
  • 9 = not applicable(適用不能)

システムによっては「0 = not known(不明)」「9 = not applicable(適用不能)」は削除してしまっても構わないと思います。

  • 1 = male(男性)
  • 2 = female(女性)
  • 3 = unisex(男女兼用)

まとめ

性別についてまとめてみましたが、一番重要なのは不要なら項目を作らないことです。

医療システムなら必須ですし、ファッションサイトなどは嗜好によってメルマガやおすすめの内容を変更してくるので必要になるかと思います。

ですが、家具などの購入に性別などを登録させる必要があるのかについて考えてください。

マーケティングのデータとして必要ならGoogleAnalyticsなどを使用して性別を得る方法もあります。


0 件のコメント :

コメントを投稿