新人がよくやらされるテスター、僕も昔はそうでした。
今までテスターから抜け出せない人を何人か見てきました。
こんな人がテスターから抜け出せるってのをまとめました。
テスターの仕事
まずテスターの仕事は文字通りテストを行ってもらうことになります。
ただ、テスターにやらせることも案件によって違うので僕の経験で書かせてもらいます。
- 仕様書を見てテスト仕様書の作成
- テスト仕様書を見てテスト
- エビデンスの作成
基本的にこの辺りが主になります。
ただ、テスター=作業員として「テスト仕様書を渡してエビデンスの作成をもくもくとさせる」こともあります。
新人にテストをやらせる理由
新人にテストをやらせる理由はいくつかあります。
- 仕様書・テスト仕様書を見て慣れてもらう
- システム作成時の注意点を覚えてもらう
- チームプロジェクトに慣れてもらう
功徳を積ませる
新人にいきなり設計書を書かせることは基本的にありません。
独学で一人でやられてた方も一人で行うのとチームのプロジェクトの進め方が違うので、慣れてもらうことが必要になります。
テスターをやっていると多くのテストをこなすので、システム作成時にテストされることがわかり注意すべき点がわかります。
テスト時にデータの確認が必要になるのでSQLを使用するのでSQLが書けるようになったりもします。
いい職場に恵まれますと小さなバグ発見すると、改修させてもらうこともあります。
功徳を積んで来世(転職)に期待!
テスターから抜け出せない!
私が見たテスターから抜け出せない人々
- 仕様書を確認しない
- テスト仕様書の不備がわからない
- テスト項目通りにしかやらない
- セキュリティやユーザビリティの観点がない
- システム全体の動作を考えない
よくあるコンボです。
仕様書の確認しない→テスト仕様書の不備がわからない→テスト仕様書通りにしかやらない→バグ大量!
またシステム全体で例えば「数値にはカンマ区切りを付ける」って共通仕様があるけどテスト項目通りにしかやらないから見落としたりする人が居ます。
セキュリティの観点がないので、テスト項目にXSS、SQLインジェクションの攻撃がない場合やらない。
たまに複雑なSQLを組んでいる箇所ですとSQLインジェクションが発生したりする箇所があります。
ユーザビリティも実際にテストを行って特定の箇所だけ異様に遅いなどシステムが使いにくくてもテスト項目通りなので不便なのを伝えません。(お客様要望なら仕方ないです。)
テスト項目通りにやるのはもちろんですがテスト項目が正しいのかまず疑いましょう!
企業が求めているのは「自分で課題を見つけ提案、解決できる人間」です。
テスターから抜け出すには?
テスターから抜け出すには色々ありますが、一番は「システムに詳しくなる」です。
「仕様に詳しいからテスト仕様書の確認と作成をして欲しい」→テスト項目書作成
「仕様がわかっているから保守で入ってバグを直して欲しい」→仕様書の修正や保守でのバグ修正
「似たようなプロジェクト or 新しい案件に入って欲しい」→設計・開発・テスト
このようにステップアップしていって開発や設計をやらせてもらえます。(実体験)
まとめ
エンジニア枠で入社してテスターをやらされる場合は慣れてもらうことを主に目的としています。
なので「テスターは嫌だ!」って言われると未経験の新人で実力のわからない人にいきなり設計や開発を任せづらい面があります。
テストの観点は開発時のプログラムチェックには必要になりますので経験が役立ちます。
また、テスターも極めるとテスト計画書の作成、テスト仕様書の作成、負荷テスト、セキュリティテストなど行うテストスペシャリストという職種もあります。
ただ、開発志望なのに延々と何年もテスターをやらされるようなら会社を辞めるべきか、他のテスターを抜け出した人を見てみましょう。
会社によっては小さな開発から入ってもらうケースもありますので一概にテスターから入るとは言えないのでご注意ください。
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