SES・受託開発・自社サービス比較


エンジニアの業務形態としては大きく、SES、受託開発、自社開発の3つがあります。

各業務形態によって儲けの仕組みが違うので、説明します。

※私の経験した契約形態等での説明なので会社や人によって違うと思いますのでご注意ください。


SES

客先常駐で仕事する形態として説明させてもらいます。


客先常駐として仕事を行うので月々決められた時間内で仕事を行う契約です。

時間が少ない場合、減額、多い場合増額される内容でした。


大体、1日(8時間)*月営業日(20日)で祝日や平日が多い月もあるので「140~170時間の勤務で70万」などと決められておりました。


なのでエンジニアが客先で残業すればする程儲かって、仕事が早くて残業しないエンジニアは評価されない悪しき契約と言われています。

例えば、みなし残業で「月20時間分超えた場合、残業代支給」とされていた場合、22日(166時間)勤務+20時間残業→186時間の請求を客先に出すことが出来ます。

この場合、16時間分超過した請求を客先に出して、会社は利益を出すことは出来ますがエンジニアに還元されることはありません。


悪しき契約と言われていますが、客先がまず残業させない、しないを実践しているところもあるので一概には言えないですし、会社によってはしっかり残業代を出しているので全てが悪い訳ではないですが、中抜きしまくってるブラック会社も確かにいます。


受託開発

こちらはソフトウェアの開発依頼として説明させていただきます。

顧客から依頼されたソフトウェア作成に対して、お金を貰う契約です。

この場合、依頼された開発内容にもよるので金額は様々ですが前の会社では「見積もり工数(人月)*人員単価 + 工程管理 + その他経費」として計算しておりました。


こちらはSESと違い残業をしない程利益が出ます。

残業をした場合、社員の残業代として会社が支払わなければならたいためです。


受託開発で儲けが出ない会社の多くは「工数見積り」の段階で誤っていたり、顧客との仕様齟齬が発生して仕様変更が起こる場合が多いですね。

あと、確定した仕様に対しての変更に費用を貰うか貰わないかなどで、揉めることもあります。


そのため、受託開発は会社のマネジメント能力によって良し悪しが決まる傾向があります。


自社開発

こちらは自社で開発してサービス提供しているものとして説明させていただきます。

自社開発の場合、作るだけでは利益が出ません。

「作ったものを利用されて・販売されて初めて利益が出ます」

そのため、作っただけでは終わりとはなりません。

顧客からの要望やセキュリティ対策、新規機能の追加等、様々な保守や継続的開発を求められます。


また、どんなにいいサービスだろうと世に広まる前に力尽きて無くなるサービスもあります。


自社開発・サービスなので売上も利用者の数によります。

そのため、利用者のニーズを掴むこと、マーケティングが重要になります。


成功すれば自社で行っている分、利益は大きいですが本当に成功している会社は少ないかと思われます。


まとめ

こうやってまとめて書きましたが、SESの会社が多い訳はやはり、簡単に利益が出せるし会社としては客先常駐させてればいいわけだからPCなどの貸与も自社から出す必要もなく出費が少なくて済みますね。

受託開発は出来る人なら見積もりより早く終わらせて売上を伸ばしやすい傾向があります。

自社開発については、頑張れとしか言えないです。

エンジニアだけが頑張っても自社のサービスなので営業・広報等との連携も必要になるかと思います。


色んな仕事形態によって儲け方が違いますし、上記3種類の仕事を経験したことがあります。

どれも一長一短があり難しいです。


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