リーマンショックの思い出を語る

僕がIT業界2年目の時に起こったリーマンショックの思い出を語っていきます。


リーマンショックとは?

リーマン・ショックは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ通称である。

簡単に言うとアメリカの巨大投資銀行が経営破綻したことにより連鎖的に世界規模の不景気が発生したということです。


リーマンショックでどんなことが起こったか?

多くの企業がリーマンショックの影響を受け仕事が減りました。

仕事が減ったので多くの企業では余剰人員が出たのでリストラが行われました。


そのため2009年7月の日本の失業率が過去最悪の5.6%に達しました。


僕の周りで起こったこと

僕の周りで当時見聞きした、経験したこと。

  • ✅プロジェクトの縮小・中止
  • ✅フリーランスから契約が切られる
  • ✅低単価案件にベテラン経験者が集まる
  • ✅常駐先が見つからない社員から解雇
  • ✅給料の未払い
  • ✅就職・転職内定取り消し

プロジェクトの縮小・中止に伴い人員カットを行われましたが、その際にフリーランスの方から消えていきました。

プロジェクトの元請けの会社側としては守るべき優先度は 自社社員 > 会社間 > フリーランス だと感じました。


人員削減されたことにより現場は炎上…

それでも予算がないため新たに人員を増やすことが出来ず…


多くのプロジェクトの予算が縮小されたのでエンジニアの単価が下落しました。

そのためベテラン経験者も低単価な案件に集まってしまって駆け出しエンジニアは即弾かれる状況になっていました。

ベテランエンジニアでも中々案件が決まらない状況、低単価にベテランエンジニアが来るので中堅エンジニアももちろん決まりません…


SES・派遣の会社ではプロジェクトの縮小・中止で戻ってきた社員で常駐先が見つからない社員はお荷物!

仕事がないので利益を生むことが出来ない社員はどんどん解雇していきます!

仕事がない、単価は下がっても給料を変更することが出来ないので会社に現金がなくなり給料の未払いが発生したりします。


もちろん新卒者や転職してくる方の仕事もないので内定取り消しをする企業も多くありました。


最悪発注元の会社が倒産などすると、もちろんプロジェクトも無くなり、お金も入らないので連鎖倒産!ドミノ倒しになります…


当時不況のため、各種助成金がありました。

社内で研修をすれば助成金を出すという制度を悪用して「研修をしたことにする」とする会社もありました…

(※これは助成金を悪用した詐欺に当たります。


当時の僕の状況

僕自身はたまたま、そんなに影響がありませんでした。

関わっていたプロジェクトが影響が出にくい業種だったことがありますが、元々ブラック企業で残業代出ませんでしたし…💢💢

ただ、会社の他の社員の常駐先が見つからないなどで低単価の受託をやって何とかやっていましたね。


会社全体の売上が落ちたので何故かちゃんと売上を出している僕の給料まで下げられる始末💢


不況を生き残るには?

僕は当時生き残れたのは【運】が大きくあったかと思います。運良く影響が出にくいプロジェクトに関わっていたおかげです。

当時のことを色々振り返ってみて、強かったのは以下の2種類のタイプでした。

  • ✅1種類の武器を研ぎ澄ました人
  • ✅2種類以上の武器を十分に使用できる人

1種類の武器を研ぎ澄ました人はテックリードのような立場で必要になります。

2種類以上の武器を使える人はフルスタックエンジニアではありませんが、他の方がわからない分野のサポートも出来ますし、案件によって武器を切り替えることが可能なのです。


まとめ

僕としてはプログラミングは楽しいですし、仕事も楽しいです。リーマンショックを経験して【強いエンジニア】というより【強い人間】になれるようになりたいと感じました。


現在エンジニアの方、これからエンジニアを目指す方もそうですが、エンジニアという武器1種類を研ぎ澄ますことも重要かも知れませんが、人間性という武器も研ぎ澄ましてください。


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