育成フリーライダーの話を最近を聞くので会社から見たら何故困るのかをまとめてみました。
育成フリーライダーとは?
育成フリーライダーとは就職・転職してきて研修終わりやある程度仕事を覚えたら会社を辞めてしまう人達の事を言います。
ただ、ここで注意してもらいたいのは会社が合わず心身を壊した人、壊しそうになった人、会社自体がブラック企業というのは別です。
育成のフリーライダーの目的は「会社を成長させよう」「会社と共に成長しよう」ではなく、「会社に教えてもらって自身が成長しよう」です。
会社の制度を利用するだけ、会社の技術を盗むだけして会社に成長させてもらって、短期間で会社を辞める人です。
育成フリーライダーの弊害
会社で育成フリーライダーを採用してしまうと問題が出ます。
- 採用・研修などのコストが回収できない。
- 短期間で辞められると会社内・チーム内の士気が下がる。
- 会社内・チーム内で同様の人が出る可能性が生まれる。
採用・研修コストなどの回収
転職者の採用では紹介会社に転職者の年収の30%前後が紹介料として支払うことが多いです。
年収500万x0.3 = 150万を支払うことになります。
また採用担当者等の面接時間や調整などが必要ですので、それなりのコストが掛かります。
僕は新卒採用に関しては関わったことがないのでわかりませんが、新卒採用者の応募にはやはり、それなりのコストが掛かるようです。
年収以外にも様々な間接費や会社が出している分の年金・社保がありますので会社員が思っている以上にコストが掛かっております。
上記以外にも会社によっては研修を行ってくれたり、資格取得費用を出してくれたりします。
そういった会社の制度だけ利用して辞められたら会社としては社員がステップアップして新たな仕事を任せたいと思った矢先に辞められるわけでたまったものではありません。
こういった資格費用を出してもらってすぐ辞める人が多発した会社が資格費用の補助をやめたという話を聞いたことがあります。
「利益を出してから転職してるから問題ない」という話を聞きますが、1年程度では「会社が支払った給与+その他コスト > フリーライダーが出した利益」になると思います。
会社内・チーム内の士気が下がる
育成フリーライダーが居ると会社内・チーム内では「頑張って教えたのにすぐに辞められる」という考え生まれてしまいます。
そうなると新たに人を雇い入れた場合「教えても辞められてしまう」という考えがよぎり、新たに雇った人への教育する気が失われます。
こうなると悪循環の始まりです。
新たに雇った人が「すぐに辞める」と考えると新たな社員への教育が手抜きになり、雇われた側は会社へ不満を持ち辞めやすくなってしまいます。
教育してくれるだけまだいいですが、直接の教育担当者が疲弊して、教育自体にも否定的になります。
新たなフリーライダーが生まれる
フリーライダーを雇った場合、会社内・チーム内にフリーライダーの考えが伝播してしまう可能性があります。
「今転職すると年収が上がる」「会社を利用して転職」と言われてフリーライダーと同様に転職などを考え、転職する社員が出てきます。
育成フリーライダーを防ぐのは難しい
育成フリーライダーを防ぐことは難しいです。
転職者だと「転職間隔が短く何度もしてる」という方は危ないかもしれませんが、転職理由も様々あるので断定できません。
まとめ
育成フリーライダーの判定が難しく、実際に採用しないというのは難しいかと思います。
今回は育成フリーライダーについて書きましたが、会社側の問題もある可能性を考えてみてください。
採用して1年でちゃんと利益を出している社員に対して「君の採用にコストが掛かったから給与を上げない」という酷い会社がありました。
社員に自分の採用コストを負担させる酷い会社なら辞められて当然です。
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